2019.07.23
2019.07.06
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・登記物件の相続
実家で済ませないといけない銀行口座の解約も済んだので、残る手続きもあと少し。
じゃあ次はと言うことで、亡き父の名義の不動産を自分の名義に変更することにしました。
銀行口座の解約のために準備したアレコレももちろん使うのですが、不動産の相続の登記変更のためだけに、以下のものを用意する必要があります。
・固定資産税の通知書
→毎年春に名義人に送られてくるヤツ。相続すべき不動産をリストアップするのにはこれが一番。相続の予定がある人は持ち主と情報を共有しておくことをお勧めします。
・相続する不動産の登記謄本
→私は固定資産税の通知書をベースに、自分で登記謄本を取得してみました。今はネットで申請して入手できます(費用はネットバンキングかペイジーで精算できます)。
・固定資産評価証明書
→不動産所在地の市町村役場で取得できます。これが無いと相続時の登録免許税の計算ができません。固定資産税の通知書でリストアップした案件について請求をかけましょう。
あとは銀行口座の解約に使った戸籍関係の書類とか住民票とか遺産分割協議書とか相続人全員の印鑑証明とかあればOK。もちろん法定相続情報一覧図も使えます。
ここまで揃ったら、登記申請書(相続用のひな形はリンク先の18~22あたり)を作成して、登録免許税を計算して収入印紙を買って、法務局で申請すればいいのですが…ウチの場合、実家の土地が複数の番地に分かれていたりして登記申請書を間違えずに書くのが面倒そうだったので、固定資産評価証明書の取得と合わせて近所の司法書士に依頼してしまいました。当然仕事料も発生しますので全部自分でやるよりもお金がかかりますが、チョー楽です。
登記謄本、法定相続情報一覧図、遺産分割協議書まで揃えて持ってくる依頼人は珍しいらしく「申請まで自分でいけるんじゃないですか」とか言われましたが、自分的にはここから先が面倒だなと言うわけで。
依頼して一週間ちょいで名義変更が完了し、登記識別情報通知(いわゆる権利書)やその他の資料をもらいました。大きな肩の荷が一つ降りた感じです。
2019.06.16
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・銀行口座の解約
相続のための資料を全部揃えたところで、有給休暇を取って実家へ戻り、亡くなった父母の銀行口座の解約手続きをしました。
銀行の通帳自体は両親がまとまった場所に保管してくれていたので、手続きを行う金融機関ははっきりしているのですが、実家は商売をやっていた関係で取引のあった銀行は複数あります。ウチの場合はこんな感じでした。
・A銀行(父のみ)
・B信用金庫(父母)
・JAバンク(父のみ)
・ゆうちょ銀行(父母)
通帳も総合口座通帳記載の普通預金&定期預金の他に、定期預金通帳のあるものや一口ごとの定期預金証書だけがあるものなど、親がまとめておいてくれなかったら混乱すること間違いなしという状況でしたよ。
どの金融機関も基本的な手続きは一緒です。信用金庫と農協は雀の涙ほどの金額ですが出資債権なんかもあったのでその償還も一緒に行っています。 だいたいこんな感じ。
・窓口で故人の口座の解約を依頼したいと申し出る
・通帳の確認→ここで足りない通帳や証書があると紛失関連の手続きも発生するかもです
・解約書類に必要事項の記入と押印→押印は全部、相続人(私)の実印でOKでした
・現金で受け取るか、自分の銀行口座へ振り込んでもらうか選択→今回は振り込みを選択
・持ち込んだ各種書類と合わせて、解約作業を行ってもらう→時間がかかる場合は、返却可能な書類を返却してもらって次の金融機関へ
持ち込む書類ですが、今までにブログで書いた「法務局に申請した法定相続情報一覧図」を提出することで、
・被相続人の誕生から死亡までの戸籍(除籍)謄本(これが枚数がやたら多くコピーするのも面倒な「紙の束」になります)
・被相続人の除籍票
・相続人全員の戸籍謄本
・相続人全員の住民票記載事項証明書(住民票の写し)
の提出を省略できます。金融機関は通常、謄本や住民票については原本を受け取ってコピーを取り、コピーを取った書類は返却してくれるようなのですが、なにせコピーする書類の枚数が多いため「コピー作業に時間がかかる」ことになります。今回は一覧図を提出することで銀行側の書類確認時間が大幅に短縮され、その分一日に回れる銀行が増えるということでずいぶんありがたい制度だなと実感しました。銀行の職員さんも「話は聞いていましたが実物は初めて見ました」って言った人が複数いましたよ(笑)。
法定相続情報一覧図以外には、遺産分割協議書と相続人の印鑑証明も提出が必要です。分割協議書はコピーを取ってその場で返却してくれます。印鑑証明は原本を金融機関の数だけ用意して行ったのですが、コピーを取って返却してくれるケースもあるようです。最近はコンビニで印鑑証明を取得できますが、コンビニのマルチコピー機で印字した証明書を持って行ったら「これコピーですか?」って聞かれたケースもありました。裏返すとちゃんと原本だってわかるんですけどね。
あと、ゆうちょ銀行だけは実はまだ手続きが完了していません。これは念のために「故人の口座が他にないか照会をかけた」ためです。照会の手続きに時間がかかるため、手続きは結果が出てからになります。ゆうちょ銀行の口座の解約は全国の郵便局でできるため、実家へ行かなくてもいいのはハードルが低いです。
もう一つ、ゆうちょ銀行だけは残高が100万円以下の口座の解約は手続きが簡単になっています。例えばこういったサイトの説明が参考になります。(追記:ゆうちょ銀行以外の銀行でも、残高が少額な場合は解約手続きが簡単になるケースがあるそうです)
早ければ手続きした日のうちに自分の口座に振り込みが完了します。
今回の帰省ではこの他に、実家の建物の火災保険(共済)の名義人の書き換えなんかもやりました。あと町役場へ行って、曾祖父の戸籍を誕生まで遡って取得したり。これで父方の直系先祖については、明治以降の取得可能な戸籍は全部取れまして、なんかこういろいろと「やりきった感」に溢れております(笑)。
2019.05.27
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・自家用車の処分
亡くなった父は自家用車を所有しており、最後に入院する直前まで車の運転をしていました。もう乗る人もいませんので、私としては父の車は売却する考えでした。
軽自動車なら法律上の相続財産にはならず、所有者が死亡した後の売却等も簡単です。しかしそれ以外の自動車は扱いが不動産に準じるため、処分するためにはまず所有者の名義を変更する必要があります。そして名義の変更のためには所有者の住居地に応じた車庫証明が必要になります。
つまり、私の場合は父の所有していた車を売却したいのに自分の住居地近辺の車庫を用意する必要が生じるという「何が何だか(ry」という状況になります。アパート住まいなので余分な車庫スペース確保=コストアップです。
…自分の今の車を売却して、今使っている駐車場で父の車の名義変更ための車庫証明取って、そのまま父の車に乗り続けるというシナリオでも各種手続きの手間はたいして変わんないですね orz
なんて話を父と付き合いのあった車屋さんとしたのですが、実は「売却のための相続」なら車庫証明をとらずに済ませる仕組みがちゃんとあるとのこと。
車屋さんから聞いた説明だと「売却のための相続」目的なら、「相続のための名義変更(父→私)」と「私から車屋さんへの売却で生じる手続き(私→車屋)」を同日に一気に行うなら、私の居住地の車庫証明の取得が省略できるとのこと。
車庫証明の取得が無ければ、他の手続きは銀行の解約とかと似たようなもんです。必要な書類にしても、例えばこのページの<移転登録に必要なもの=第三者に譲渡する場合>に説明がありますが、個人の銀行の解約に必要な書類と同じか、そのサブセットって感じになりますね。
・戸除籍謄本
故人の死亡の事実と相続人全員が確認できるものなので、銀行の手続き用に用意した被相続人と相続人の戸除籍謄本と除籍票および住民票の写しを全部コピーを取った上で「原本とコピーを預けるので陸運局に両方見せて原本を返してもらってください」とお願いしました。実は「相続情報証明制度」の証明書でもいけるハズなのですが、車屋さんに制度の説明するのが面倒だったので今回はパス。陸運局は「相続情報証明制度」を車屋さんにアピールしておくべき。
・遺産分割協議書
これ、車の売却ノウハウのWEBページに「車を売却する際の遺産分割協議書」のひな形があったりします。銀行・登記用の遺産分割協議書を作る時に一緒に相続人全員の押印を済ませておくと(車屋さん的に)話が早いです。
・代表相続人の印鑑証明書
あとは自分の実印とか認印と処分する車(車検証とか自動車税の納税証明書なんかも)を持って車屋さんに行けば、その他の売却に必要な書類はその場で車屋さんが用意してくれて「ここに実印、こっちは認印でもいいです」みたいな感じで手続き進んじゃいます。
戸籍謄本・住民票関係の原本を返却してもらうための封筒なんかは用意して持って行くと話が早いですね。
実のところ、父の車の常置場所って、大雨が降ると10年に一回ぐらいは水が着くところだったので、梅雨や台風の季節になる前に売却できて一安心と言ったところです。実家のご近所さんにも心配されてましたw
2019.05.15
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・法定相続情報一覧図の証明を申請する
亡くなった両親の誕生から死亡までの戸籍が揃ったので、「法定相続情報証明制度」を利用するための「法定相続情報一覧図」を作成、申請することにしました。
この一覧図を法務局に申請して証明をもらえれば、銀行口座の解約など相続時の手続きで提出する資料を減らすことができます。具体的には、
・被相続人の誕生から死亡までの戸籍謄本・住民票の除票
・相続人全員の戸籍謄本・住民票記載事項証明書
を法務局の証明付きの一覧図1枚で代用できます。解約する銀行口座が複数あるとか、相続人が多くて銀行へ持って行く紙の束が多くて辟易するような場合に活用できます。あと、不動産の登記を被相続人から相続人に書き換える際にも、銀行同様に資料として使えます。証明付き一覧図は何枚でも無料で発行してもらえます。うちの場合は父母のそれぞれの銀行口座がどちらも複数あり、実家へ戻った時に解約手続きを一気に進める予定のため、この制度を利用にチャレンジすることにしました。
申請には「法定相続情報一覧図」「申請書」を作成して、被相続人・相続人の戸籍謄本・住民票(除票)と一緒に法務局へ持って行けば対応してもらえます。一覧図や申請書のひな形や記入例は法務局のWEBサイトに置いてありますので、それらを活用すれば素人の一般人でも作成できます。エクセルやワードがなくてもLibreOfficeとか使えば、多少レイアウトが崩れるとこを手直しす程度で提出用の書類がちゃんと作成できます。
書類をそろえたら、法務局へ持って行きましょう。私が法務局へ行った際は、最初は「素人が法務局に、登記相談の予約もなしに何しに来たのかな」って感じだったのですが、「法定相続情報の一覧図の申請に来た」ことをなんとか伝えたところ、「じゃあ書類を確認しましょうか」ってことで申請書・一覧図・戸除籍謄本・住民票(除票)が揃っていることを確認して受け取ってもらえました。「訂正の必要なところとかあったら連絡しますね」と言われて提出完了。
その日の夕方に「一覧図に記入漏れが一か所と、あと相続人のお姉さん、結婚して姓が変わってますよね」というツッコミをもらったので速攻で手元のデータを修正・印刷・押印して再提出に行きました。ちなみに、法務局の職員さんの方で訂正印押して修正する、という手も取れるようです。むしろその方が楽だよね。
この制度、平成29年から開始したもので知名度もあまり高くないらしく、WEBで情報漁って素人が個人で提出に来るのはまだまだ珍しいようです。職員さんから「資料がちゃんとしてますね」って言われました。まぁ素人仕事にしては、って話でしょうけども。
銀行口座の解約の手続きに関しては、銀行によっては「戸籍や住民票はコピーでもいいですよ」というケースもあるらしいです。すべての金融機関がコピーでいけるのかは不明なので事前に問い合わせるのがいいと思われます。そうやってコピーを必要枚数だけ取るか、一覧図を法務局で必要枚数だけ発行してもらうかは手間とコストの兼ね合いですが、個人的にはこの手続きを行うことで法務局をちょっと身近に感じるようになったのが面白ポイントです。
2019.05.04
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・遺産分割協議書を作成する
亡くなった親の戸籍を死亡から誕生まで遡って取得する件、なんとか父母とも戸籍が揃いました。親の車の処分にも、銀行口座の解約にも、生命保険の保険金の受取にも使う大事な書類です。
父の戸籍は祖父が戸主の戸籍まで遡れば揃ったのですが、母の戸籍は曾祖父が戸主の戸籍にも「(孫)○○」という記載があったため、地元の市役所はそこまでコピーして送ってくれました。その戸籍には高祖父母の記載までありまして、この高祖父母が天保とか安政年間の生まれというところまでは戸籍から読み取れました。公的な書類で自分のルーツが江戸時代まで遡ったのを見たのはこれが初めてでして、妙に興奮しました(笑)。
さて、親の銀行口座の解約のためには他にもいくつか書類があるのですが、その中で「遺産分割協議書」という書類があります。遺言などがある場合は話は別ですが、そうでない場合は相続人が相談して遺産の取り分を決めるわけです。「土地は○○に」「預貯金は××に」とかそういうの。
ウチの場合、相続人は以下のようになります。
・母の遺産の相続人:父、姉、私
・父の遺産の相続人:姉、私
ただし、父は母の遺産の相続を確定させる前に亡くなっているので、母の遺産をどうわけるかは姉と私で話し合って決めることになります…と思っていたら、どうも父が生前に姉と話をしていたらしく、父母の遺産は一括して私が相続することになっていました。
そんなわけでネットでいろいろ調べてみると、司法書士事務所のホームページなどに遺産分割協議書のサンプルがいろいろありまして、こういうのを組み合わせればなんとかなりそうです。
私が参考にしたのは以下のサイトです。上は数次相続(母の相続を確定させる前に父が亡くなったケース)、下は「全部○○が相続する」というパターンの協議書を作成するための参考にしています。
・税理士法人チェスター:「数次相続」がある場合の遺産分割協議書の記載方法【雛形付】
・司法書士田中聖之事務所:全財産を妻が相続する遺産分割協議書
協議書が複数ページにまたがる場合は製本して割印を押す必要もあります。同人活動経験のある人なら得意分野なのではないかなーとか思いながらひな形をベースに父母の遺産分割協議書を作って、「署名と押印よろしく」と姉に一筆書いてもらえば協議書の完成となります。
2019.04.19
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・戸籍謄本/改製原戸籍を郵便請求する
年金やクレジットカードの手続きを終えたということで、そろそろ大物な手続きを片付けるのが視野に入ってきました。自動車の処分(軽自動車以外)・銀行口座・生命保険などの手続きを行うのに避けて通れないのが「生まれてから死亡するまでの戸籍の謄本」とか言われるやつです。
例えば、生まれてから死ぬまで本籍が一つの市町村から出なかった人について、同居の親族が謄本を取得するのは割と簡単で、市役所とか町村役場の住民課に行って「銀行口座の解約に必要なので、父(母)の戸籍謄本を取れるとこまで遡ってください」と説明して申請すれば欲しいものが一式揃うはずです。発行の料金もその場で言われた額を払えばいいので財布の中身の心配以外は何も問題ありません。
さて、私のように「親と同居してない、しかも遠方に住んでいる」パターンだと、本籍地の市町村役場になかなか行けない…というケースもあると思います。
そうなると、どうしても郵送で取得するのが一番早いということになりますが、「初めての手続き」だと右も左もわからなくて不安だらけになるわけです。今まさにその手続きをやっているので自分なりに「ここがポイントだ」という部分を書き出してみようと思います。
司法書士とか弁護士事務所のウェブサイトを見るといろいろやり方が書いてあって参考になるのですが、細かい点については「実際にやってみて役場の職員さんと電話で話をしてみてやっとわかった」点もあったりします。
まずは親が亡くなった時点の本籍地の市町村役場に「死亡から遡れるだけ戸籍の謄本をください」という内容で郵送請求をかけます。所定の申込用紙や申請の宛先は自治体のウェブサイトに情報があるのでそれを使います。それだけで伝わるか不安な場合は、申請用紙とは別にA4用紙や便せんに取得の目的を詳細に書いて同封すればいいと思います。請求内容の詳細に不明な点があった場合、職員さんは電話できっちりヒアリングしてくれるはずです。
ウチの場合「母が1月に死亡、父が3月に死亡したので父の戸籍には生存者がいなくなっている」という状態になります(私や姉は結婚して別の戸籍)。この状況で「死亡者を含む戸籍の謄本」を申請すると「戸籍謄本」ではなく「除籍謄本」の申請になります。もし、2月の時点で謄本を申請していれば「母の死亡の記載がある戸籍謄本」を申請するというパターンになっていました。戸籍謄本と除籍謄本は発行手数料が違うので要注意です。
さらに「戸籍を遡る」という部分ですが、ウチの父も母も「結婚までは実家の戸籍(生まれてから本籍地の移動無し)、結婚して新しい戸籍を作る際に本籍の住所を新居の住所に変更、その後は本籍地の変更なし」というケースでした。
このため私は「父母の結婚後の戸籍(除籍)謄本と、結婚前の戸籍(除籍)謄本」を取得すればいいのかなと勝手に考えていたのですがそうではありませんでした。
実際に取得した人から「そんなの当たり前だよ」と言われそうなのですが…戸籍に関する法律が大きく変わる際に、自治体はそれまでの戸籍から新しい書式の戸籍に内容を記載しなおします。これにより本籍を移動してなくても、戸籍の法律の変わり目で「遡るべき古いバージョンの戸籍」ができちゃいます。この古い戸籍が「改製原戸籍」だそうです。
戸籍に関する法律の大きな変わり目が、平成6年と昭和23年にあったそうで(さらにその前は大正時代)、昭和23年より前に生まれた人が平成の終わりごろに死亡すると、「死亡時の戸籍」「平成6年より前の戸籍」「昭和23年より前の戸籍」と最低でも三つのバージョンの戸籍があることになり、これを全部取得しないと銀行口座の解約もできないというわけです。
私の父母は両方とも昭和20年以前の昭和生まれで、昭和40年頃に結婚して本籍地を変更していますので、
A)生まれた時の戸籍(本籍はそれぞれの実家)
↓
B)昭和23年の法律改正に合わせた戸籍(本籍はそれぞれの実家)
↓
C)結婚以降の戸籍(本籍は結婚後の住所)
↓
D)平成6年の法律改正に合わせた戸籍(本籍は結婚後の住所、死亡の情報はココに含まれる)
という感じになるみたいです。つまり、戸籍を出生まで遡ろうとすると、「結婚後の戸籍がCとDで2通」「父(母)の実家の自治体の戸籍がAとBで2通」の計4通を取得しないと「戸籍が遡れない」と思われます。当然ですが発行の手数料はA/B/C/Dそれぞれに発生します。A/B/Cは原戸籍なので750円/通、Dは除籍謄本なら750円/通、戸籍謄本なら450円/通です(平成31年4月現在の値段)。
現状は今まさにC/Dを取得中で、Cの内容を見てA/Bの取得申請をかけようとしています。この作業のために参考にした司法書士の事務所のウェブサイトには「戸籍(除籍)謄本/原戸籍を郵送で取得する場合、料金支払用の小為替は余分に入れておきましょう」なんていうTipsがありました。「2通分でいけるだろ」という場合でも、もしものために3通、4通分の料金をいれておけ、ということですね(使わなかった分は返ってくるはず)。
とまあ、郵送申請だと時間もお金もかかる戸籍/原戸籍を遡っての取得なのでした。
2019.04.12
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・クレジットカードとか
両親の年金の後始末の手続きをしたら、結構肩の荷が下りた感じがしました。まだ銀行口座の解約とか不動産登記の変更とか、親父の使ってた車の処分とかあるんですけどね。
そういった進めないといけない大物の手続きもあるんですが、小ネタとしてクレジットカードの解約とか進めました。
クレジットカードを解約する前に、まずは月々の請求明細を見て、クレジットカードで月々の引き落としになっているものがないかのチェックは必要ですね。まぁ、そういうのを無視して解約しても、振り込みで払えとか郵便で通知が来るんですけどね。うちの親父の場合はケータイの支払いがカード払いでしたが、これはすでに解約していたので問題なし。
親父の契約していたクレジットカードが3つもあったので、それぞれのカードに記載のお客様窓口へ電話して事情を説明すると、どのカード会社も電話一発で解約に応じてくれました。カード番号とか親の誕生日とか、実家の電話番号とか聞かれますので答えられるように準備しておきましょう。
カード会社によっては引き落としの済んでない金額とか教えてくれて、振り込み手続きの案内とかもしてくれます。そうでない場合は実家に未払い分の請求(振り込み用紙付)が送られてくるはずなので、遠距離の実家でもたまに戻って郵便物は確認しておかないとトラブルの種になるかもです。持ち家だったらいいけど、賃貸の住宅を解約しちゃう場合は郵便物の転送手続きとかやっとかないとダメですね。
そんなわけでクレジットカード絡みの手続きも完了。
2019.04.10
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・年金絡みの手続き
うちの両親は年金を支給されていたので、亡くなった後は当然ですが年金受給を止めないといけません。
父のケースでも母のケースでも、死亡した直後に役場に行った際に「厚生年金と国民年金両方の加入期間があるので、役場では手続きできないです。年金事務所へ行ってください」と言われてしまい、しかも年金事務所ってだいたい予約入れないと手続きできないんですよね。
一つ助かったのは、両親の居住地の事務所へ行く必要はなく、自分が住んでいる地域の年金事務所で手続きできる点です。手続きに必要な書類は役場で教えてもらえますが、ウチの場合は、だいたい以下のものが必要でした。父の手続きと母の手続きを一度にやったので、手続きも2セット分ですよ。
・父(母)の基礎年金番号
・父(母)の除籍票
・自分の住民票
・自分の通帳とハンコ
・自分が父(母)と生計を一にしていたことを示す申請書
→この申請書は役場でもらえました
最後のヤツがポイントで、両親と同居ならこんなもんいるのか?って感じの書類なのですが、遠距離の別居だと「死亡者と申請者が絶縁状態だったりしないよね」的な判定に使われるようです。未払いの年金があった場合に関係ない人に払ったらまずいしね。
しかもこの書類に、死亡者と申請者から三親等を超える親族もしくはそれ以外の人の署名が必要でして、一番確実なのは「両親と自分のことをよく知っているご近所さん」あたりに菓子折り持って行ってお願いするのがいいんじゃないかという。条件を満たす遠縁の親戚とかでもいいんですが、同姓だったりすると年金事務所の人の警戒度がちょっと上がるみたいです。
申請書類さえ揃っていれば、手続き自体はスムーズに進みます。未払いや払い過ぎがあればそのあたりは後日帳尻を合わせることになります。
2019.04.01
遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・ライフライン編その2
葬儀後に実家でライフライン関係の手続きをしたのですが、実家でやらずに家に戻ってから手続きしたのは以下のもの。
・電気
→電気使用量の明細のハガキから契約関係のお客様窓口へ連絡して契約者を変更。クレジットカードと口座引き落としの申込書も送ってもらったので、検討した結果クレジットカード払いを申し込みました。
・NHK
→契約関係のお客様窓口へ電話して「実家は両親が亡くなり誰も住まない空き家になった」「受信設備は撤去した」で契約解除を申し込んだら一発OK。電話だけで手続き完了。
・電話
→NTT西日本の契約関連のお客様窓口へ電話して、事情を説明して休止を申し込み。加入権の名義変更は別途行う予定。
・ケータイ
→うちの父のスマホがIIJmioだったのですが、キャリアのお客様窓口へ電話して事情を説明。解約申込書を送ってもらい必要事項を記入して返送。あとSIMの返却も指定の送付先へ送って返却完了。
これで月々の支払いが発生するようなものはだいたい手続き完了。
で、ここから「年金の手続き終わらせないと」「固定資産の名義変更しないと」「車の処分」「相続税大丈夫?確認しないと」「お墓立てないと…」など、現住居と実家が離れていると面倒さがワンランクアップしそうな案件が並びまくっているのです。こいつらも遠隔地ならではのポイントがまとまったら記事にしようかなと。
より以前の記事一覧
- 遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・ライフライン編 2019.03.30
- 遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・まずはお役所編その2 2019.03.28
- 遠距離別居の親が逝った時にどんな手続きをしたのか・まずはお役所編 2019.03.26
- 歯が割れた 2017.06.25
- ドラマ「岐阜にイジュー!」 2017.05.06
- ウェルネスリンク対応の活動量計を買ってみる 2017.02.28
- カバンを買い替える 2017.02.09
- メガーヌは修理中 2017.02.02
- ポケモンGOでダイエットのその後 2016.12.04
- ポケモンGOと散歩とダイエットと 2016.10.28
- あけましておめでとうございます。 2016.01.04
- 東広島で震度5弱の地震 2014.03.15
- 今年もよろしくお願いします。 2014.01.15
- 続・通販で商品が倍届いた 2013.03.25
- 通販で商品が倍届いた 2013.03.21
- あけましておめでとうございます 2013.01.03
- 2012年5月21日の日食 2012.05.21
- あけましておめでとうございます。 2012.01.01
- Stereo誌2012年1月号の付録のアンプ 2011.12.24
- はやぶさ帰還展示ふたたび 2011.10.31
- 紀伊半島の台風での被災 2011.09.12
- 東北地方太平洋沖地震:広島県、東広島市の対応状況いろいろ 2011.03.21
- あけましておめでとうございます。 2011.01.01
- 天皇誕生日は年末年始の準備 2010.12.23
- 日本語のポテンシャルってすげえ(笑) 2010.11.24
- 近所の散歩と野鳥 2010.11.23
- 実家も少しづつハイテク化 2010.08.21
- さようなら親知らず(4) 2010.08.19
- さようなら親知らず(3) 2010.08.18
- さようなら親知らず(2) 2010.08.17
- さようなら親知らず(1) 2010.08.16
- やる夫がDQⅢの勇者になるようです 2010.03.08
- あけましておめでとうございます 2010.01.04
- 福富ダムの完成に遅れ 2009.01.31
- あけましておめでとうございます 2009.01.01
- 花火 2008.08.02
- 正月に見ためずらしいもの・その2 2008.01.06
- 正月に見ためずらしいもの・その1 2008.01.05
- あけましておめでとうございます 2008.01.05
- 今年も一年ありがとうございました。 2007.12.30
- インクジェット写真用年賀ハガキ2008年用 2007.12.16
- 気になりだすと止まらない 2007.12.08
- 月食 2007.08.28
- 戻ってきています 2007.08.18
- GW突入です 2007.04.29
- 雪ですよ 2007.01.07
- あけましておめでとうございます 2007.01.01
- お休み突入 2006.12.30
- 今年のカゼは喉に来る? 2006.10.09
- スズメバチ 2006.09.03
- 復活…かな 2006.05.04
- あけましておめでとうございます 2006.01.01
- 日記再開…か? 2004.02.29
- 出張中の休日 2004.01.11
- ただいま出張中 2004.01.05
- 雪が降りました 2003.12.20
最近のコメント